最近は読者の方から思い思いのバラエティーに富んだ呼称で呼ばれることが多くなりました。一昔前ですと「〇職さん」や「ふれきよさん」が多数を占めていたのですが、この頃ではサイトタイトルから「こま願望さん」や「こまさん」「こまけさん」などもちらほらと聞かれ、果ては「スピ願望さん」という色んなものを混ぜ過ぎた、少し私を試している感があるものも登場してきました。私自身は「ホ〇野郎」以外は基本的にどんな呼称でもありがたく頂戴いたしますので、読者の皆さまにはどうぞこれからもお好みの呼称をお使いください。
さて、お問い合わせによる個別のお悩み相談を打ち切ったものの、サービス停止前に頂いた分が滞納していまして、それを片づけないことには私自身何だか胸のモヤモヤが収まりませんので、心を入れ替えてここで一気呵成にメールと記事との二正面作戦に出たいと思います。ご相談の中からネタになりそうなものを記事としてピックアップしていきます。
今回はMさんです。
過去の108さんのレスで、痩せたいと悩んでる方に対して「“私は太っている”とアファしてください」というのがあったんです。
それで、それを実行した方が「本当にやせました！ありがとうございました」とコメントしていて、108さんも「認めたことで抵抗を手放せたんですね」みたいなことを言っていたのですが、「私は太っている」と認めただけで何故勝手に痩せたのでしょうか？
みなさんよく「意図してください」と言うのに、これは意図どころか現状を言っただけですよね？
頭の中がこんがらがってます・・・。
こまさん、もしよろしければ教えていただけませんか？
あとは、命令形アファで炙りでてきた観念も認めるだけでいいと書いてあったのですが、これもまた「??」なのです・・・。
「認めるだけ」系は、謎過ぎてどうしても質問したくなってしまいました。
よろしくお願い致します。
108さんとはこの業界のレジェンドと言われている人ですね。総合格闘技界で例えると、ホイス・グレイシー的な人です（？）。『チケット』という電子（？）書籍が有名なのですが、私は読んだことがありません。確か500円ぐらいの価格だったと思うのですが、私はご存知の通り大変にケチでしたので、まとめサイトなどの議論で漠然とその書籍のエッセンスだけを仕入れていました。ですので、108さんのアプローチや意図は明確には知り得ないので、私の推測となります。ただ、一連の流れは108さんの自演かも知れませんので、とりあえずその可能性はおいて置きます。
これを理解するのには「抵抗を手放せた」という言葉がキーであろうかと思います。ここに至るまでの前後関係はわからないのですが、おそらくこのA（仮称）さんはそれまでに自分は痩せていると思い込もうとしていたのでしょう。つまり、「自分は太っている」という立ち位置をずらさないまま、そこに「私はスーパーモデル、ナオミ・キャンベルよ。久保田利伸とデュオしたのよ」と上っ面な思考や言葉を浴びせているのです。まさに焼け石に水状態です。
現実をがっちりと握りしめたまま理想の自分だと言い聞かせても、そこには抵抗しか出てこないでしょう。ですから現実を過去のものと看破して内面に在り方に軸（前提）を移すか、108さんが提案したように現状を認めてとりあえず抵抗をなくすかで、不足のループを断ち切ることができるのです。
108さん方式では、Aさんの疲れ果てた現状を見て、とりあえず「自分は今太っている」と認めさせることで現実と内面との乖離からくる抵抗を開放してあげたのでしょう。それは荒行的なメソッドからの解放であり、これは自愛になるのです。今までAさんは凝り固まったｽﾋﾟ脳から現状の肥満を絶対に認めてはいけないと何かに取りつかれるように自己否定をしていたのですが、現状を一旦認めることで張っていた気持ちが解け、心を押さえつけていたものがなくなったのだと思います。
その一瞬の解放感、その心地よさは「どんな自分でもええやん。苦しむのもアホらしいわ」という逆ギレに似た自己肯定を生み、何かをしなければという不足感もなくします。不足感がない自分とはつまり理想の自分の内面状態であり、そこから自ずと痩せていったという経過を辿ったものだと思います。ただ、これはあくまでも私のこじつけに近い推測を言葉で表したものであり、またこのAさんの経過はもっと瞬間的かつ体感的なものを多分に含んでいたと思われます。
後者の命令系アファのくだりは「命令形アファ」の意味が私にはよくわからないので、何とも言いようがないのですが、認めるということは基本的に自愛的なアプローチですので、そういった類ではないかと思います。
今回のパターンとは別の「認める系」のもう一つの解釈は、どんな嫌な現状でも「自分がこの世界を創っていた」と認めることで、「であるなら、この瞬間からまた別の世界を描くことができるぜ。イヤッホー！」という創造主（ニュートラル）の立場に立ち返るというものもあります。
ということで、ヤケクソ気味で１つ消化したぜい、フゥー…。