次は王国ブラジル戦か……。ネイマールを筆頭とした攻撃陣に見過ごされがちですが、チアゴシウバを中心としたその守りも世界最高峰であり、日本が手を焼いたベルギーよりも高さはないものの、個人やチームとしての完成度は……ハッ! 失礼いたしました。思わず現実逃避をしてしまいました。えっと……確か、ベルギーに負けたんでしたっけ? まあ、いいじゃないですか、そんなのは。終わったことは忘れましょう。当サイトはスピリチュアルブログですよ。……しかし、散々エイジ川島からネタを提供してもらっておいて、負けたからといってスルーするのはあまりに薄情が過ぎますので、胸の痛みを堪えながら書いていこうと思うのですが、実は深く書けない事情もあるのです。恥ずかしながら私、日本のサッカー史が塗り替えられるかも知れないという決戦の日に、ニートであるにも拘わらず睡魔に負け、日本―ベルギー戦が始まる今日の午前3時には、既に別の領域の住人となっておりました。
朝に目を覚ましてからやっと〇職御用達のヤフーニュースで結果を確認するというありさまで、平昌五輪でスキージャンプ女子の高梨沙羅ちゃんが銅メダルを獲得した時に優雅に浴槽で「TUBE」を熱唱していた、あの失態をこの度のワールドカップでも再現してしまいました。サムライブルーと同様に勝負所に弱い〇職ですが……訂正いたします。ふしだらな生活を続けている私と、不断の努力を怠らない日本代表の選手らを同列に語るなど犯罪に等しき行為であります。猛省。
とにかく私は数分間のハイライト動画をYouTubeで見ただけなので、試合について批評をできる立場にはないのですが、逆にフルで見ていたところで、日本の敗退が決定した試合を詳細に振り返るのは気が重かったはずなので、返ってこれでよかった気もします。
ざっくりとした感想を申し上げれば残念の一言に尽きますが、それと同時に漫画『キャプテン翼』で比良戸中の次藤くんが翼くん擁する南葛中に負けた時に発した、
「何だか清々しい気分タイ」(うろ覚え)
的な心境でもあります。
グループリーグ最終戦での消極的な姿勢が世界的な批判を受けた中、そこまでして掴み取った決勝トーナメントの舞台で戦前の予想通りに大敗しようものなら、それこそ日本は16強に値しないチームだという批判と失望が再燃し、得るものよりも失うものの方が多くなるのではないかという漠然とした不安が私の胸中にありました。
しかし、ハイライト動画を見る限りにおいても、そんな不安を吹き飛ばすかのようなスペクタクルな試合展開で、皮肉にも今回はリードしていた展開でも攻撃姿勢を崩さなかったことが敗因の一つとなったようですが、マリーシア(ずる賢さ)に徹し切れない国民性も含め、国内外に日本サッカーの爪痕を残せたのではないでしょうか。
開幕前にはグループリーグの3試合で即帰国と叩かれていた日本代表が、予想に反してノックアウトラウンドの4試合目に我々を誘ってくれたことは、一サッカーファンとしては至福の喜びでありました(厳密には見れませんでしたが…)。選手とスタッフの皆さんには労いと感謝を申し上げたいですね。
まだまだ遠い世界の頂きではありますが、25年前の「ドーハの悲劇」の頃よりは確実に距離は縮まっています。最後にそのドーハ戦士、熱血漢ラモス瑠偉の言葉でもって本稿を締め括りたいと思います。
「日本人ならお茶漬けやろ!」