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俗に言う「認識の変更」編

「願望を手放す」ことで得られるもの

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リュック私もサッカー小僧でしたので、この話題に触れないわけにはいきません。そうです。4月25日発売の書籍『ハリルホジッチ・プラン サッカー後進国日本 逆転の戦術論』(星海社)が突然、『砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか?』にタイトル変更されるという衝撃的なニュースです。私も世間の声と同様、「なぜこのタイミングで?」というのが率直な感想です。確かに直近の欧州遠征では、内容、結果ともに乏しいものでしたが、昨年末のE-1選手権の後など、タイトルを変えるタイミングは他にもあったはずです。

なぜ発売2週間前という差し迫ったタイミングでの変更になったのか、ここまで来ればワールドカップの結果を待ってから「砕かれた」というフレーズを挿入するかどうか検討してもよかったのではという疑念の残る中、出版社側は変更理由として執筆者との信頼関係の変化などを挙げました。

渦中のハリルホジッチ氏はフランスでタイトル変更に関する契約書の受け取りを拒否し、日本のメディアに「これ(タイトル変更)は嘘ででっち上げだから受け入れられない」「全てのことを話す場を設ける」と憤慨し、来週にも来日して内幕を全てぶちまけると怪気炎を上げたそうです。

これは楽しくなってきましたね。今後の展開から目が離せません。

そう言えば、私には目が離せないことがもう一つありました。それはメールボックスです。

おかげ様で最近はコメントを頂く機会が多くなり、先週はそこにお問い合わせも殺到し、やや混乱を来してしまいました。とりあえず全てに返答をしたつもりでしたが、疲労のためにしっかりと相談内容に向き合えたかは不安でございます。その反省を込めまして、これからはメールボックスを逐一確認し、その都度返答するように心がけようと思います。

しかし、私も〇職とはいえ、全てのご相談に十分な時間をかけられないのも事実です。ただ、ご相談いただく中でも概ね共通しているのは、メソッドなどをやり尽くしたあげく、願望についてもうこれ以上身動きの取りようがなくなったというものです。ですので今回、私と読者、お互いの手間を省くという意味で、そのような類型のお悩みに対して、テンプレート的な返答(アプローチ)を述べさせて頂きたいと思います。

既にご相談頂いた数人の方にはお話ししたのですが、それは「願望を忘れる(手放す)」ということです。諦めろということではありません。一旦、横に置いておくという意味です。ただ、ずっと二人三脚で密着してきた相方ともいえる願望を手放せといっても、そう簡単に暇を告げることはできないかと思われます。ですので、ひとまず1週間なり期間を区切って願望という足かせを外した生活を送ってみるのです。

すると、どうでしょう? 常に内面を覆っていたわだかまりが解け、堰を切ったように解放感が流入してきます。なぜでしょうか? 廃人の方ならもうおわかりだと思いますが、不足という重石がなくなったからであります。

「手放す」の意味するところは、不足のない状態に身を置くということです。「『叶っている』のに『欲しい』という矛盾!!」の記事でも書きましたように、願望の本質とは既にそれ(人や物、容姿など)が手に入っている状態になることです。つまり、何かを求めていないという在り方なのです。ですので、手放した後の在り方と叶っている在り方は同義とも言えるわけです。

ただ、叶っているとか叶っていないとか願望を意識し始めると元の木阿弥になってしまいますので、全てを忘れ願望を断ち切ってしまうことです。廃人の方はアイデンティティーが願望と同化しているという場合がほとんどだと思いますので、願望を手放すということは、それだけで少なからず内面に劇的な変化が起こせるのであります。その変化の先は、自由であり充足であり本来の自分なのかも知れません。

願望という鎖に縛られてしまっている方はどうぞお試しください。

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