願望実現「Mr.長嶋(感覚)」編

過程は決められないが、結果は決められる ~バレンタイン大作戦~

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バレンタインいやぁ~、今冬の寒波は衰え知らずですな。私のように家でぬくぬくとみかんを頬張っているだけのニートですら嘆息するくらいですから、立派にお勤めをされている真人間のみなさんはおそらく、アフリカの灼熱の大地を思い浮かべ、半裸でピョンピョンと跳ねているマサイ族を羨望の眼差しで見つめていることかと思われます。しかし、早いもので気付けば2月も5日が過ぎました。先月は家の中で絵日記を書くことだけに終始してしまいましたが、今月はそこにがんばって腹筋を追加したいと思います。

さて、2月と言えば、そう、バレンタインデーです。14日は全国のモテる男子がワクテカ無双モードに入り、逆にモテない男子にとってはいかに気にしていない風を装えるか、その演技力が試されるバレンタイン演技賞の授賞式でもあります。しかし、いずれにとりましても当日の態勢は受け身ですので、「好きな子にチョコをもらえるかな……」とハラハラすることはあっても、自らがアクションを起こさなければならないという重圧はありません。

一方、アクションを起こす側の女子の方はと言いますと、彼氏やお目当ての男子がいない女子は気楽に過ごせそうですが、片思いに悩む女子はそうはいきません。まずはバレンタインに乗じて告白するか否かの葛藤があり、告白を決めたとしてもそこには人生を大きく左右しかねないチョコの贈呈式が待ち構えているのです。ということで、そんな恋する乙女を応援すべく、今回はバレンタイン必勝法を授けたいと思います。

バレンタイン必勝のポイントはただ一つ。

「バレンタインにこだわるな」

です(久々に文字を大きくしました)

「あ…ありのまま、今、起こった事を話すぜ!『奴はバレンタイン必勝法を教えると言いながら、その直後にバレンタインにこだわるなと言った』。な…何を言ってるのか、わからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった…。頭がどうにかなりそうだった…」

ポルナレフに乙女のみなさんの気持ちを代弁させてみましたが、どういうことか今から説明いたします。

想定という思考は願望の実現を阻害するものです。これはこうだからこうであらねばならないと、私たちは過去の経験や習慣からそのような無意識のルートを指定し、願望においても、それに向けた特定の道筋を立ててしまいます。しかし、そこから一歩でも外れると不足の思考を増長させ、もう叶わないという認識を強固にしてしまいます。

乙女のみなさんの本願は意中の人と恋仲になることなはずです。バレンタインの成否がどうであれ、最終的に付き合えればいいわけです。バレンタインの告白が成功しないと恋人になれない、そんな想定はただの制限なのです。仮に告白が失敗したとしても、そのことが相手の心情に変化をもたらし、その後に付き合うというルートも考えられますし、恋人になるという結果だけをブレずに認識として持っておけば、現実はあらゆる手立てで辻褄を合わせてくれます。過程は知り得ませんが、結果だけは決められるのです。

最後にモテない男子にも一言アドバイスしておきますと、「毎日がバレンタインだと思え」ということですかね。それでは、また。

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