youtubeであなたへのおすすめ動画になぜか『東進ハイスクール』のＣＭ集が紹介されていたのですが、一体どういったアルゴリズムなのでしょうか。東進の講師である林修先生が出演している動画を視聴した覚えもなく、30代半ばのオッサンに予備校の勧誘動画をぶっこんでくるとは、暗に私の学の浅さを嘲笑しているのではないかという疑念すら湧いてきます。しかし、これは行き過ぎた下衆の勘繰りというもので、おすすめに挙げられているということは何かしら私に感興を与えるものであると受け止め、ちょっくら再生してみることにしました。
いた。見つけた。
youtubeの眼力は本物でした。15秒ほどのテレビＣＭを見かけた時から、登場する講師陣のクセの強さは薄々感じていたのですが、その中にあって他の追随を許さない異彩と風貌、必ずやお笑い界に革命を起こすであろう原石を発見してしまいました。いや、原石ではなく既にダイヤモンド。正直、前回までの福田淳一前財務次官を主軸としたお笑いトリオ構想が彼の出現によってかなり低次元な話だとさえ思えてきました。
その名も苑田尚之、御年不詳！ 一度見れば脳裏に焼き付く、その圧倒的個性！ 苑田氏は物理を教えているそうで、そのキャッチフレーズが「東大理系合格者からの圧倒的支持。」なのですが、私にはどうしてもこれが彼を満足に表象している言葉だとは思えません。私ならば、
宇宙一の出落ち
と、彼のスケール感を前面に押し出したフレーズにします。視界に入っただけで違う世界へといざなってくれる、タモリと落ち武者を足して2で割ったようなその造形美。彼を知らない方は、ぜひヤフってそのポテンシャルを感じてみてください。
え〜と、そんなふざけたことを書いている場合ではありません。気付けばお問い合わせに１件、コメント欄に複数のご質問、ご相談が沈殿しておりました。とりあえず、いくつかはコメント欄でお答えして、他の皆さんにも一般化できそうな公共の利益に資するご質問はこちらでお答えしたいと思います。
まずは時系列順にニャンコロさんのご質問からいきます。
お元気になられたところに早速の質問で申し訳ありませんが、スピ業界には願望とは真逆のことが起こる「現実からの挑戦」という言葉がありますよね。
今の私がまさに挑戦を叩きつけられているようで、理由はわかりませんが、つい先日仲良くデートして、その後も仲良くやりとりしていたのになぜか急に彼からのメールがぱったり途絶えてしまいました。
○職さまは現実ガン無視生活に入られてからこのような現実からの挑戦を叩きつけられたことはありませんか？おありでしたらどのような対処をされましたか？
この文面にあります「現実からの挑戦」というのは、私もちらっと耳にしたようなという程度の理解でしたのでヤフってみました。どうやらマカロンさんという方が提唱されたものらしいです（合ってますよね？）。
マカロンさんによれば、読んだ通りの意味そのままに「願望の実現前に嫌な現実が襲ってくる」という法則（？）らしいのですが、私自身はウキウキの連続で全く思い当たる節がないのが正直なところです。それはただ、「現実からの挑戦」という言葉を知らなかっただけかもしれません。しかしまた、知らなければ在りもしないというのも事実であります。つまり、ただのこじつけだと思われます。
マカロンさんの個人的な体験で１度そのようなことがあり、２度目にも似たような展開を迎えたことで勝手にエゴが関連付けをしてしまったんだと思われます。そして、いずれも成功体験であったためにネットに書き込み、それを見た迷える子羊たちに「現実からの挑戦」という観念が伝染したのではないかと推測してみます（くどいですが全くの推測です）。
そういった観念が意識に入ってしまいますと、エゴにとって不都合なことが起きれば、それを「現実からの挑戦」だと受け取ってしまい、無駄に事態をこじらせてしまう恐れもあります。つまり、無用な関連付けが発動してしまうのです。
ただ、マカロンさんのこの「現実からの挑戦」法則を詳細に眺めれば、現実に嫌なことが起こっても、それは願望実現の前兆であるから、そこをブレずに突き抜けることで叶った世界へ到達できるという現実の不快な現象を願望実現に関連付ける、ある種のメソッドと言えるかも知れません。
ですので、ニャンコロさんは、
つい先日仲良くデートして、その後も仲良くやりとりしていたのになぜか急に彼からのメールがぱったり途絶えてしまいました。
起こってしまったこの出来事を「現実からの挑戦」に関連付け、願望実現へのシグナルと受け止めてもいいわけです。そうすると、メールが途絶えてしまったことも慶事と捉えることができ、辛い現実も乗り越えやすいものになるのではないでしょうか。もしかして、これは迷える子羊たちに向けてマカロンさんが仕掛けた壮大な魔法だったのかも知れません。
要は関連付け自体は悪ではなく、都合のいいものは全力で関連付けてもいいわけです。世界は認識で成り立っているのですから。
※「現実からの挑戦」がガチで宇宙の真理だと証明されるようなことがありましたら、この記事は忘れてください。
すみません、バンビさんのご質問は次回に取り上げさせて頂きます。