「今」にある

現実という名の「ニコニコ動画」

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ニコニコ動画むむむ、また仮想通貨で事件が起きたそうですね。なになに? ネットニュースによりますと、大手仮想通貨取引所の「コインチェック」から、およそ580億円相当の仮想通貨が流出したとのことです。コインチェックという名の取引所がコインをしっかりとチェックできなかったという事の顛末に、壮大なギャグ感とある種の様式美を感じるのは私だけでしょうか。それにしても、サイバー空間とはやはり生き馬の目を抜くような魑魅魍魎うごめく暗黒の世界だと改めて認識いたしました。私も悠長にニコニコ動画などに興じている場合ではありません。

そうは言ってはみたものの、PC園児を卒業したての私には何をすべきか皆目見当がつかず、とりあえずブログを書くことにしました。なぜ急に筆を取ろうと思い立ったのかと申しますと、ニコニコ動画を見ていましたら、これはいいネタになると私の潜在意識がうねりを上げたのです。

説明するまでもないかと思いますが、ニコニコ動画とは視聴している動画内にコメントを投稿できる動画共有サービスです。自分のコメントだけではなく、他のユーザーが投稿したコメントも動画に流れ、それを見ることができます。そんなニコニコ動画に私の潜在意識が反応した理由は、その視覚的な構造が現実と酷似していると気づいてしまったからです。

どういうことかと申し上げますと、ニコニコ動画における映像とコメントが、人間でいうところの視界(景色)と思考に相応していると思えたのです。当然、人間の視界には言語化された思考が景色を横断していくなんてことはないのですが、感覚としてはよく似ています。

みなさんもご経験があると思いますが、ニコニコ動画を視聴していますと他のユーザーがどんなコメントを残しているかに気を取られ、YouTubeなどのコメントを流す機能のない他の動画共有サービスに比べ、映像そのものに注意を払うということが疎かになってしまいます。それどころか、コメント数が多い動画などは画面全体が文字で埋め尽くされ、映像が視認不可能な事態に陥ってしまうこともあります。もはや、動画サイトとしては本末転倒な状況なのですが、前述したように映像とコメントを視界と思考とに置き換えれば、これはまさしく人間の現実に対する見え方そのものと言えます。

私たちは日々、視界に景色を捉えながら生活を送っていますが、その景色という「今」に意識を置いている時間はほんのわずかです。ほとんどの時間でニコニコのコメントのように脳内を横断してくる思考を見続け、それに囚われているのです。思考にまみれた認識は、自ずと制限だらけの現実を作り上げていきます。

制限を取り払って望む現実を見たいのであれば、思考に気づくことです。ニコニコ動画にはコメント非表示機能があります。それに見習うのです。非表示が困難であれば、流れてくるコメント(思考)に囚われず、映像(景色)に集中してください。それが「今」にあることです。「今」とは何の意味付けもされていない無色透明な場所です。そこに意識を置けば、自由に好きな色を現実に描くことができるのです。

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