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金と女が降ってきた物語

金と女が降ってきた物語―私が〇職になれた理由⑥ ~贈り物~

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プレゼントショーン・ホワイトさん、つえ~。

デンタルケア商品かと見まがうその名前、さすがはショー・コスギ」「ショーンK」と並び称される世界三大「ショー」の一人です。平昌五輪スノボのハーフパイプで最終3回目の試技で完璧なジャンプを揃えて逆転するそのメンタルを、ニート界のショーン・ホワイトを自任する私も見習いたいところです。

 

そして、惜しくも最後に逆転を許し2位となったのが、われらが平野歩夢選手でございます。彼が繰り出す大技「ダブルコーク」の名を実況で耳にする度に、ダブルチーズバーガーとセットで食してみたい気分になりましたが、最後の最後まで世界三大「ショー」の一角を追い詰めたその奮闘は賞賛に値するもので、2大会連続メダルという快挙を誇りに日本に凱旋して頂きたいですね。

いやしかし、世間のお父さんやお母さんが必死に汗を流す平日の真昼間に、こんなに面白い競技を家でテレビ観戦できるとは、〇職冥利に尽きます。

さて、その私が〇職になるまでの経緯の続きでした。

私の生活に少しずつ変化が表れ現実ガン無視生活も2ヵ月に差し掛かった頃、母親から私に一本の電話が掛かってきました。

マッマ、なんや?
あんた、驚きなよ
急に何や?
〇〇の叔母ちゃん、いてるやろ
お、懐かしいな。死んだんか?
アホ、縁起でもない
ほんだら、どしたんや?
驚きなよ
何回言うんや、それ
あんたに財産、贈与したいんやて
ふぁ?

私も周りには内緒でこのトンデモブログを運営していますので、あまり起きたことを忠実になぞりますと、私個人の特定に繋がる恐れもあり(ほぼないと思いますが万一のため)少し改変してありますが、おおよそはこういったことが起こりました。

簡単に言えば生前贈与というやつで、しかも贈与者は私とは10年以上も顔を合わせていない方でした。贈与された財産は、金銭の他に物件があり、その物件からの年間収入が私の年間所得を軽く超えるという、自身の存在価値について再考を促される贈り物でした。

その方がなぜ私などに贈与する気になったのかもあまり詳述しますと、2人の関係性が明確になってしまいますので漠然と濁しながら説明いたしますが、そこまでスピリチュアルチックな斜め上な理由ではなく、思い返せば過去にそんなことがあったなぁということでした。私にとっては些細なことでしたが、子供がいないその方にとっては深く胸に残っているものらしく、終活の一環として贈与を思い立った時、私の顔が浮かんだそうです

しかし、その時の私には驚きや歓喜といったものが意外なほど湧き上がってこず、EAST END×YURI(平成生まれの方はヤフってください)ではありませんが、DA.YO.NE(だよね)感すらありました。

現実ガン無視生活を続けていくうちに、内面ではすっかり「お金に不自由しない」「お金が有り余っている」自分という認識が出来上がり、それが真実だという前提が盤石になっていましたので、以前のようにお金に対する渇望や執着もなくなり、口座預金が庶民レベルにも関わらず既にセレブ気取りでした。

生前贈与のおかげで、私にとって会社はもはや人生における必須要件ではなくなり、この時点ですぐにでもおさらばを告げることができたのですが、ある個人的な事情が私にそれを許しませんでした。

他部署に1年程前から配属され、その容姿からこの会社には似つかわしくない程のキレイ系の美女社員がいました。かわいい系が好みの私でしたが、個人の嗜好をも乗り越えるその美貌に、私の下心もすぐに陥落してしまいました。

かと言って、自分には高嶺の花だと勝負にすら行くこともせず、廊下ですれ違っても形式的な会釈ばかりで、ドラマの匂いが全くしない関係性でした。

それがある日突然、彼女がすれ違いざまに私に声を出して挨拶してきたのです。その瞬間、エゴの囁きが聞こえてきました。

「そんなすぐ、辞めんでもええんちゃう?」

ということで、私は辞めるにふんぎりがつかない状況となってしまったのです。

ある日というのはもちろん、現実ガン無視生活に入って以後のことです。 (続く)

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