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金と女が降ってきた物語

金と女が降ってきた物語―私が〇職になれた理由② ~傘と気付き~

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雨今日未明にツイッターを眺めていましたら、トレンドの中に「#松浦果南生誕祭2018」というハッシュタグを目にし、「生誕祭2018」というこのフレーズはもしやと取るもの取りあえずヤフってみましたら、果たせるかな松浦果南さんは「ラブライブ!」の登場人物ではありませんか。wikiによりますと、厳密には「ラブライブ!サンシャイン!!」というシリーズ第2作目にご出演されているということですが、いずれにせよそのバックには泣く子も黙る「ラブライバー」の猛者たちが幾万と控えているはずで、例によって当サイトへの誘導を図るべく、お祝いの言葉を呟かせて頂きました。

 

すると、やはり「ラブライバー」の兵どもは見境がありません。下心感に満ちた私のツイートにすら「いいね」をばら撒く羽振りの良さに、当サイトへの誘導という当初の目的が霞むほど、彼(女)らの熱さを改めて肌で実感することができました。

熱さ……。思えば、リーマン時代の私はこの熱さとは無縁な生活をしていました。趣味や特に打ち込めるものもなく、精神の低体温症を患っていました。私ももっと早く「ラブライブ!」に出合っていればの内面にもう寸分のパッションがあったなら、また違った人生を歩んでいたのかも知れませんが、とにもかくにも私はあの頃、スピ廃人となっていたのです。

そして、スピ廃人となってしばらく経った、夏の日の2017でした。

昨年夏の、ある雨の熱帯夜。会社帰りに突然の雨に打たれた私は近くのコンビニに立ち寄り、雨が収まるのを待っていました。しかし、雨は弱くなるどころか、FXで「買い」を入れた途端にチャートが下がっていくかの如く、誰かが自分の内面を監視しているのではと疑うくらいに、激しさを増していくのです。そして、そのような事態が私をある葛藤の中へ突き落としました。

「傘を買うべきか否か」


傘は自宅に無数とあり、一時しのぎに500円を拠出することに抵抗があったのです。とは言え、スーツを雨粒に晒すのにも躊躇があり、そこに日頃の優柔不断さも拍車を掛けて、用のないコンビニで立往生を喰らってしまったのです。

松平定知「そして、今日のその時がやって参ります」

雨は止みそうになく、会社終わりに同僚と飲んだ後でしたので、「明日も早いのにこんなところでグズグズとしている場合では」と焦燥も募り出した、その時、「待てよ……ひょっとして、これじゃないのか?」と私のエゴが何かに気づきました。

「たかが500円に翻弄されているということは、翻弄されている自分を無意識に是としているのではないか? 是としている自分とは、500円の出費にすら思い煩う経済的に余裕のない自分だ。……あれ、もしかして、そんな自分の無意識の設定を軸に、現実って動いてない? だって実際、貧乏リーマンを前提にしているからコンビニで足止めされてんじゃんw 金に糸目を付けてなかったらさっさと傘買って家に帰ってるよねw 現実自体にはもともと何の意味もなかったんじゃないのw ここってタダのコンビニで貧富を問わないよねw 見たい見たくないは別として、忠実に自分の設定に沿った現実を見てただけじゃん、俺w だったらこの設定を変えればよくないw あれ、世界ってそういう仕組みだったのw」

スピリチュアルの世界ではさんざん語られている内容ですが、当時の私にとっては目からウロボロス級の気付きでした。

そして間を置かず、私はある奇跡に遭遇するのです。 (続く)

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