以前にもお話ししたのですが、子供の頃の私はサッカー少年でした。私の世代ではやはり漫画『キャプテン翼』の影響が強く、バスケットやドッジボールなど他の競技でさえ、試合中にボールが顔に直撃しようものなら、その人はしばらく「石崎君」呼ばわりされたり、はたまた爪楊枝を咥えては「カルツ君」を自称してみたりと(意味不明な方はヤフってね)、サッカー漫画という範疇を超えて、もはやライフスタイルの一部と化しておりました。
小学校の昼休みや体育の授業でサッカーをする時に、漫画に登場する数々の必殺シュート名を各自で拝借して自分の持ち技にするのですが、「ドライブシュート」や「タイガーショット」などメジャーな技名が人気を集める中、ある斜に構えた同級生が「じゃあ、俺は井沢の緑シュートで」と流し目で呟いたのを、「渋いところを突くなぁ」と妙にその時は感心したのですが、それからしばらく時を経てキャプテン翼を読み返してみたら、
井沢のミドル(中間距離)シュートでした。
必殺技でもない、ただの平凡なシュートでした。この出来事が彼の人生を象徴していなければいいのですが……。彼が当ブログの読者でないことを祈りたいと思います。
前回からの流れなのですが、最近は読者様からのコメントやお問い合わせも多くなり、いろんな方のお悩みを拝聴させて頂いています。その文面から滲み出る葛藤や苦しみは、私自身も長年スピリチュアル中毒を患っていましたので、痛切に共感できるものであります。
ですので、ぜひ皆さまのお力添えになりたいと思うのですが、ただ、私がお伝えできることは大体、記事にしていますので(まだ書いていないネタはありますが)、返答をさせて頂いたところで記事の中身と遜色ないものが出来上がってしまいます。つまり、方法論としましては既に読者の皆さまも知識として有しているわけで、後はやるかやらないかの段階なのです。
例えてみれば、登山道具(知識)を全て揃えて後は山頂に向かうのみというだけなのに、少し登っては「霧で山頂が見えない」と麓に戻ってくるという繰り返しをしているのです。何を知った風なことをと思われるかも知れませんが、私自身もそうやって何年も停滞していたのです。
山の1合目あたりで大量の登山道具を入念にチェックするばかりで、なかなか登ろうとしませんでした。本来は登山道具なんて1つあれば十分だったのです。必要なのは、
登ると腹を決めること
ただ、山頂に向かえばよかったのです。
怠け者で根気のない私が登れたのです。読者の皆さまに登れないはずはありません。
今回は根性論になってしまいましたが、少し前にテレビで見た松岡修造さんの影響がないとは言い切れません。